ある在中国日本語教師の日記

日本に居場所があんまりない在中国日本語教師日記です。

『君の名は。』と中国人

先日、学生たちと一緒に市内の映画館で『君の名は。』を観てきました。

 

12月2日に中国公開されて以来とんでもないことになっているようで、ウィチャット(中国版ライン)でもたくさんの中国人が話題にしています。

中国での爆発的ヒットが日本でも大きな話題になるほど。

公開スクリーン数や客足から見て、おそらく大ヒットした日本よりも大きな収益を上げるものと思われます。

 

中国人、特に若い人たちは本当に「日本の流行りもの」が大好きなんですよね。

PPAPも学生たちはみんな知っています。

それはやはり、中国ではまだまだ若者向けコンテンツが圧倒的に不足しているという事情によるものでしょう。

テレビをつけても、ドラマは歴史ものや戦争もの、一昔前の農村生活ものだったりして、若者が感情移入できそうなドラマがイマイチありません。

アニメはほとんど児童向けのようです。

私は逆に渋い中国映画が好きなんですけどね。

 

日本は若者向けエンタメコンテンツがすごく発展してる国なので、中国などアジアに売り込んでいくべきだと5年くらい前から思っています。

エンタメに飢えてる若者が大勢いて、砂漠に水が染み込むように若者たちの中に「日本」が浸透しています。

おそらくこれからの日本は、観光業とエンタメ産業に活路を見出す国になるんじゃないでしょうか(あくまで素人考え)。

 

『君の名は。』はインターネットでもタダで見られるようですが(もちろん違法)、ちゃんと映画館でチケットを買って観る中国人の方が大多数のようです。

中国でも著作権の意識はだいぶ浸透しています。

日本の漫画も、勝手に翻訳して中国で売られていたりするらしく、学生達も結構読んだことがあるようです。

著作権違反ですが、それも良し悪しがあって、若者にも入手しやすい海賊版があったからこそ、日本の文化がここまで中国に浸透し、日本びいきの若者を増やしたとも言えるのです。

 

『君の名は。』のチケットは、映画館窓口で買うと70元(約1100円)、インターネットだと33元、新規会員だから21元というよくわからない料金体系でした。

映画の感想は、絵が綺麗だなあ良く出来てるなあと思いましたが、もう若くないのでこういう映画に感動する感性が枯れてしまったようです。

一緒に行った学生たちは感動していたようです。

エンディングの歌が終わるまでずっと席に座っていました。

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