ある在中国日本語教師の日記

日本に居場所があんまりない在中国日本語教師日記です。

貧乏日本語教師、家を買う。

日本語教師に「貧乏」をつける必要、ないかもしれません(笑)。

今回は日本語教師と全く関係ないネタなので、興味のない方はここまで。

埼玉に家を買いました。
築36年の戸建です。
(相変わらずただの貧乏独身中年です)

 

学生時代から東京の下宿に20年以上住んでいたんですが、日本と中国行ったり来たりの生活になり、中国にいる間も家賃(格安にしてもらってたとはいえ)払い続けるのもどうかというのと、「持ち家」への憧れが抑えきれなくなりました。

安定した会社に長期間勤めたことはなく、今も中国で日本語教師をしている身分ですから、貯金はたかが知れています。
それでも、東京から一時間ちょっとの場所に、かなりの格安でそれなりに納得のいく家を買えたのはラッキーだったと思います。
普段から、必ず半額になってから弁当を買うようなケチケチ倹約生活が板についていると、貧乏人でもそれなりにお金がたまるということで。


私のような人間がドヤ顔で言うことでもありませんが、家って案外安いです。
東京ではさすがに無理ですが、東京から一時間以上かかる埼玉や千葉の町を探していけば、200~300万円台の中古戸建が見つかります。
安い物件だからかなり古くてリフォーム費用にウン百万かかったりする場合も多いですが、辛抱強く探せばあまりリフォームせずに住める家もあります。

 

なけなしの貯金で買える範囲で、東京から遠すぎない場所(一時間半以内)にあり、駅からも近く、それなりに生活利便性もある中古戸建を検索すると、埼玉中部という結論に。

東武東上線・越生線を中心に安い物件ばかり10軒以上見て回りました。

格安(激安)物件を買うわけだから贅沢ばかり言ってられませんが、安いとはいえまとまった資金が必要になるので、中途半端な妥協もしたくありません。

おそらく、私の人生で一番高い買物になると思いますから。

その結果、
①大規模リフォームが必要なく比較的きれい
②池袋から電車で一時間ちょっと
③駅から歩いて10分程度
④スーパーが歩いていける距離にあり大きな不便はなさそう(自転車を使えばホームセンター、図書館、温泉などにも行ける)

という中古戸建(3DK)を200万円台で購入することができました。


なにより、環境が気に入りました。
周辺を歩いてみると、のどかな田舎なので空気にも景色にも癒されるし、こじんまりまとまった「可愛い町」という感じがして、第一印象で「この町に住みたい」と思いました。
「家を買う」ということは、「その町を選ぶ」ということでもありますから。

普通、不動産購入は3ヵ月~半年位かけてじっくり腰を落ち着けて探した方がいいのでしょうが、夏休みの2ヶ月(実質1ヵ月少し)で、納得のいく物件購入に至ったのは本当にラッキーだったと思います。

 

実はこの家ともう一軒、購入を迷った中古戸建が川越にありました。

そちらは築40年以上で駅から18分、周囲は田んぼですが川越だけに自転車で足を伸ばせば様々な施設があり生活利便性は高いです。
東京からもぐっと近くなります。
一人暮らしの高齢女性が施設に入るというので売りに出したようです。
300万円で売りに出されていたものをダメ元で240万で買付けを入れてみたら、そのままOKが出ました。
外観はさほど古くなく、中も残置物を処分すればきれいになりそうな家でした。

この家の方が、①東京に近く②川越という場所的に利便性が高い、という利点がありましたが、なんとなく購入をためらわれるような「雰囲気」がありました。

それは、

●ウィキペディアにも出てくるような大地主が近くに広大な土地を所有していて、その大邸宅のそばの一角にひしめきあうように小さい家が並んでいる、その内の一つがその家。
●周辺をよく見ると、荒れて人が住んでいない家が多い。
●その一角全体に生命力の乏しい暗い雰囲気を感じた。

それに、新しい生活を始めるわけだから以前の住人の生活臭が色濃く残っているような家も、やはり抵抗があります。

後日改めて見に行くと、基礎部分が沈下しタイルも剥がれているのを発見し、これが決定打になりました。

どんな町でも「住めば都」なのかもしれませんが、やはり第一印象は良いに越したことはありません。

 

8月に購入し荷物は搬入済みなのですが、それからすぐ田舎に帰省→中国に来たので、まだ実際に住んでおらず住み心地や近隣関係はわかりません。

8月下旬に関東を襲った豪雨の影響も気になるところです。

(雨漏りしてないように祈るしかありません)

ただ第一印象は抜群によかったので、自分の「勘」を信じるのみです。