ある在中国日本語教師の日記

日本に居場所があんまりない在中国日本語教師日記です。

なぜ中国で日本語教師?

日本で就職できないからです。

 

今まで零細印刷会社、ブラック制作会社、やくざな社団法人、零細出版社などで編集や制作の仕事をしてきました。

現在の職務経歴と年齢では、すでに日本でまともな会社に採用される見込みは限りなく低いでしょう。

というか、採用されたとしても日本であまり働きたくないです。

日本で働くのは向いてない。

トロい私ですが、40代半ばになってようやくそのことに気づきました。

 

現在は広東省のとある町の大学で教師をしています。

中国での教師歴は通算4年目、今の大学は2校目です。

楽しいです。

あまり「働いている」という感覚がありません。

学生と一緒に遊んでいるとまでは言いませんが、これで給料もらえるのか、という感じです。

職業柄日常的に接するのは学生なので、嫌な上司、先輩、取引先なんてのも無縁です。

日本で働いている時は、朝起きるたびに「仕事に行きたくない」と感じていましたが、今そんなことを感じることはありません。

なぜ中国なのか

日本で420時間の日本語教師養成講座に半年通い、国内の日本語学校に就職するべく活動しましたが、普通の学校にはどこにも引っかかりませんでした。

2年前、10校位に履歴書を送り、4校で面接・模擬授業をやって不採用になったところで心が折れました。

(その後、中国人相手の特殊な日本語学校に採用されるも一ヶ月で退職)

日本語教師需要は数年前から急増しているので、決して難関というわけではありません。

同じ養成講座のクラスメートはみんな日本語学校に就職しました。

不採用の理由は、ここには書きませんが自分でもだいたいわかります。

 

中国の大学の場合、インターネットの求人サイトを見て紹介会社とメールでやり取りし、書類を提出して、大学の担当者と電話で5分くらい喋っただけ。

拍子抜けするくらい簡単です。

こんな簡単に採用していいのか、と思うくらい。

(実際、あまりにも採用が簡単であるがゆえの弊害を感じております)

 

給与はといえば、日本国内の学校とあまり変わりません。

貨幣価値が違う中国と日本の日本語教師の給料が為替換算で大体同じということです。

これは広東省という、中国でも物価の高い地域だからかもしれません。

先日も国内の日本語学校で働いていた知人から、月から金曜日までフルに授業を入れて月収13万なんて話を聞きました。

そこから家賃や光熱費や諸々の生活費を払うと赤字だそうです。

私が今働いている大学の給与は為替換算で大体同じくらいですが(授業は週3日12コマ)、住居は無料提供で生活費は食事が月1~2万程度です。

 

国内の日本語学校に運良く(運悪く?)採用されていたら、今頃、癖のある同僚の先生方とのグループティーチングに神経を使いながら、スズメの涙みたいな給料でひーひー言ってたのかなあと思うと不思議な感じがします。

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